FS

Filter Separator

油⽔分離フィルター・コアレッサー
(液液分離)
ユーテック® FS

ユーテック®油⽔分離フィルターの⼒で
お客様の⼯程改善‧コスト削減に加え、
サステナビリティ推進まで加速いたします。

油⽔分離フィルター(FS: Filter Separator)は、乳化‧エマルジョン化した液体を効率的に分離することが可能です。さらに、“不要な液体成分を除去する”だけでなく、溶剤の回収を通じて資源の有効活⽤やコスト削減を実現し、サステナビリティの推進にも⼤きく寄与しています。

DEMANDS

油⽔分離の必要性

  • 01

    作業の効率化‧コスト低減

    油⽔分離フィルターは作業を簡略化し、処理時間を短縮します。効率的な分離で、廃棄物削減とコスト低減にもつながります。

  • 02

    環境への配慮(溶剤再利⽤など)

    油⽔分離フィルターは溶剤の再利⽤を促進し、資源の有効活⽤と持続可能な管理をサポートします。

  • 03

    法律の規制(排⽔基準など)

    排水基準を満たすためには油分などの除去が必要です。油水分離フィルターは排水中における油分をカットし、排水基準を満たすための一助となります。

MERITS

油⽔分離フィルターを導⼊するメリット

従来の分離⽅式の問題

⼯業プロセスにおける液体同⼠の代表的な分離⽅法には、静置分離‧遠⼼分離‧吸着分離の3つがあります。

  • 静置分離

    コストは低いものの、分離に時間がかかる

  • 遠⼼分離

    処理量が少なく、メンテナンス負荷が⾼い

  • 吸着分離

    ⼤量処理が難しく、寿命が短い

ユーテック®はコンパクトな整備で液体同⼠の⾼速分離を可能にするため、従来の分離⽅式が抱えていた課題を効率的に解決します。

ユーテック®油⽔分離フィルターとその他の分離方法との比較図

MECHANISM

⽔と油の分離⽅法

ユーテック®FSには、コアレッサー⽅式とセパレーター⽅式の2種類があります。

  • コアレッサー⽅式

    油中の⽔分離、⽔中の油分離の両⽅に対応可能です。

  • セパレーター⽅式

    油中の⽔分離において、単独、またはコアレッサー⽅式との併⽤も可能です。

  • コアレッサー⽅式(油中の⽔分離)

    油水混合液をカートリッジにIN→OUTで圧送し、微小に分散した遊離水滴を粗大化させます。その後、比重差を活用し、装置内で瞬時に液体を完全二層へと分離します。
    水分離された油は装置の上部から排出されます。一方、分離された遊離水は装置下部に溜まり、手動または自動排水弁によって排出されます。

  • コアレッサー⽅式(⽔中の油分離)

    油水混合液をカートリッジにIN→OUTで圧送し、微小に分散した遊離油滴を粗大化させます。その後、比重差を活用し、装置内で瞬時に液体を完全二層へと分離します。
    油分離された水は装置の下部から排出されます。一方、分離された遊離油は装置上部に溜まり、手動または自動排水弁によって排出されます。

  • フィルターセパレーター⽅式(油中の⽔分離)

    コアレッサーカートリッジとセパレーターカートリッジを装置内で連結して使用する方法です。
    コアレッサーカートリッジにIN→OUTで圧送することで、微小な遊離水滴を粗大化させ、瞬時に沈降させます。その後、沈降しきれなかった遊離水滴を分離するため、セパレーターカートリッジにOUT→INで通液し、フィルター表面で撥水処理を行います。
    分離された遊離水は装置の下部に溜まり、手動または自動排水弁によって排出されます。

FILTERING

油⽔分離フィルターの原理

  • 01

    エマルジョン(乳化状態)を油⽔分離材の層に通液させる

  • 02

    フィルターの繊維表面に微小な油粒子を吸着させる

    油中の水分離の場合は微細な水滴が、水中の油分離の場合は微細な油滴がフィルター繊維の表面に吸着します。

  • 03

    油水分離材層から流出した油粒子が凝集して大きくなる

    油水分離材を通過した油粒子が凝集して大きくなり、フィルターから離脱します。

  • 04

    工程を止めることなく連続的に油水分離ができる

    ベッセル(装置)内で比重差分離を促進することで連続的な油水分離が可能となり、作業の手間を軽減します。

FEATURES

油水分離フィルター
「ユーテック®FS」の特長

  • 構成するフィルターメディアは独自の超極細繊維構造体

    ミクロン単位で分散した混合液を確実に捕集し、効率的に分離します。小さな孔径でありながら高い空隙率を持つため、圧損が少なく、分離処理をスムーズに行えます。超極細繊維は1本の長繊維で構成されており、ノーバインダー製法を採用することで、グラスファイバーのようなバインダーの溶出や繊維の流出がありません。

  • エレメントを装着するハウジングの設計‧製造まで一貫して実施

    ユーテック®の性能を最大限に発揮するため、小流量用の1本用から大流量処理対応のベッセル(装置)まで、標準仕様やカスタム設計を一貫して行っています。また、お客様のニーズに応じ、圧力容器の法令や規格への対応、耐薬品性、耐圧性、耐熱性などのご要望にもお応えいたします。さらに、ISO認証も取得しています。

    他社互換品の提供もお任せください

    ・通常、油水分離では装置とカートリッジが1セットとなっており互換できないことが多いですが、ユーテック®は他社カートリッジの仕様から互換できる品番を製作し、一部、品番対応一覧までご用意しております。

    ・もちろん対応一覧にない品番も現行品を分析した上で新たに試作・製作可能ですので、ぜひお問い合わせください。

  • ⼤処理量‧⾼寿命を実現(当社⽐)

    プリーツ加工による高い濾過面積により、大量処理や流量の大幅な向上が可能です。さらに、高い空隙率がダストの捕集量を増加させ、カートリッジの長寿命化を実現します。

  • 1回のろ過(ワンパス)で2液分離が可能

    フィルター通液で液体を粗大化し、比重差を利用してベッセル(装置)内での分離することで、工程を止めずに連続的な油水分離が可能です。また、分離された液体は自動制御で排出されます。

SPEC

製品仕様

注*1:P及び60.6シリーズ:ドイツFAUDI社からの輸⼊品であり、主にJET燃料⽤に使⽤します。
注*2:耐熱温度:ご使⽤流体、運転条件で変動致しますので事前にご相談願います。

カタログ一覧

APPLICATIONS

油水分離フィルター
「ユーテック®FS」の活用領域‧用途

ユーテック®のフィルターはあらゆる分野•用途でお使いいただけます。お客様の課題やニーズに応える最適な製品をご提案いたします。